今日は、Azure Cosmos DBでサポートされているAPIについて学びます。Cosmos DBは、Core(SQL) API、MongoDB用API、Cassandra API、Gremlin API、Table APIといった複数のデータベースAPIが提供されており、ドキュメント、キー値、グラフ、列ファミリのデータモデルを使って実世界のデータをモデル化できます。これにより、アプリケーションでは、他のさまざまなデータベーステクノロジと同様にAzure Cosmos DBを扱うことができ、管理のオーバーヘッドやスケーリングアプローチが不要になります。
管理のオーバーヘッド?スケーリングアプローチが不要?これはどういうことでしょうか?
管理のオーバーヘッドやスケーリングアプローチが不要とは、Azure Cosmos DBがフルマネージドなデータベースサービスであるため、ユーザーがデータベースの管理やスケーリングに関する手間をかける必要がないということです。例えば、データベースのパフォーマンスチューニングやハードウェアのアップグレード、データのシャーディングといったタスクが自動的に処理されます。
すごい、管理やスケーリングが自動化されていて手間いらずなんですね!
では、それぞれAPIについて教えてください。
それぞれのAPIについて具体的に説明していきますね。
まず、Core(SQL) APIです。このAPIではデータをドキュメント形式で格納します。Azure Cosmos DBに新しい機能が追加されると、SQL APIアカウントで最初に使用できるようになります。また、SQL APIアカウントでは、一般的なクエリ言語である構造化照会言語(SQL)構文を使用した項目のクエリがサポートされています。
なるほど。次はMongoDB用APIですね。
そうです。MongoDB用APIでは、BSON形式を使用してデータをドキュメント構造に格納します。このAPIは、MongoDBワイヤプロトコルと互換性があり、接続文字列を変更するだけで、既存のMongoDBアプリを使用できます。ただし、ネイティブMongoDBに関するコードは使用されません。
それでは、Cassandra APIについて教えてください。
Cassandra APIでは、列指向スキーマにデータを格納します。このAPIは、Apache Cassandraと互換性があるワイヤプロトコルです。Cassandra APIを使用することで、OSやJava VM、ガベージコレクターなどを管理する必要がなく、Apache Cassandraクライアントドライバーを使って接続できます。また、Cassandraクエリ言語(CQL)やCQLシェルなどのツールを使ってデータを操作できます。
次はTable APIですね。
はい、Table APIではデータをキー/値形式で格納します。Azure Table Storageを使用している場合、Table APIに移行することで、待機時間やスケーリングなどの制限を克服できます。また、コードにほとんど変更を加えることなく、高度な機能を利用できるようになります。
最後にGremlin APIについて教えてください。
Gremlin APIでは、データはエッジと頂点として格納され、グラフクエリを作成できます。動的データや複雑な関係を持つデータなど、リレーショナルデータベースではモデル化が難しいデータに対して使用します。また、既存のGremlinエコシステムやスキルを利用する場合にも適しています。
ありがとうございます!すべてのAPIについて理解できました。
では、APIの使い分けについて教えてください。
APIの使い分けは、主にデータの種類や既存のデータベース技術、ユースケースによって決まります。以下に、それぞれのAPIの適したシナリオを示します。
1.Core(SQL) API: ドキュメントベースのデータモデルが必要で、SQL構文を使ったクエリを行いたい場合。他のデータベース(Oracle、DynamoDB、HBase)から移行する場合にも適しています。
2.MongoDB用API: 既存のMongoDBアプリケーションをそのまま使いたい場合や、MongoDBエコシステムを活用したい場合。
3.Cassandra API: Apache Cassandraとの互換性が必要で、列指向スキーマを使ったデータモデルが適している場合。また、Cassandraクエリ言語(CQL)を使ってデータを操作したい場合。
4.Table API: キー/値形式のデータモデルが適しており、Azure Table Storageから移行する場合。
5.Gremlin API: グラフデータモデルが必要で、動的データや複雑な関係を持つデータを扱う場合。既存のGremlinエコシステムやスキルを活用できる場合。
これらのシナリオを参考にして、自分のアプリケーションやユースケースに適したAPIを選択してください。
それぞれに適したAPIをせんたくすればいいのですね。ありがとうございました!